「古民家の改修工事ができて、活用も考えてもらえる会社を探している」と、私どもにご相談をいただきました。
ご実家は、7年前にお母様を亡くされて以降、ずっと空き家となっており、
- 江戸時代末期に建てられた築180年の建物であること
- 亡きお父様が手がけた立派な庭を、多くの方に見ていただきたいという思いがあること
- 地域が高齢化により元気を失っているため、かつてのような明るく活気のある地域にしたいという願いがあること
- そのためにも、地域に開かれたランドマーク的な場所として活用してほしいという希望があること
こうした思いから、ご夫婦は4年ほど前から活用方法を模索されていました。
しかし、様々なところに相談に行ったものの、「活用」となると対応できるところがなかったそうです。

建物は伝統工法で自然木材を使用しており、柱の根本の腐り、蟻害、少しの雨漏りはありましたが、問題なく改修できる状態で、七年間空き家になっていた割には良い状態でした。
そして、庭の管理ができるくらいの収入は必要とのことでしたので、集会場やイベントスペースよりも家賃収入が期待できて、地域が明るくなるように人が集まることができる喫茶店やレストランを提案し、改修工事にスタートしました。
柱の根継ぎや瓦屋根の修繕を除き、基本的には元の美しい状態に戻すための工事でした。
さすがに180年の歴史のある建物なので、年代ごとに昔の大工さんが入ったのがわかり、色々と勉強になった現場でした。やってはいけない改修をしている大工さんもいましたが。。。。。。。




母屋と蔵の改修のため、施主様も何度も来ていただき打ち合わせをし、昔の状態を確認させていただき立派な建物へと蘇りました。
またクリスマス、ひな祭り、端午の節句とイベントも開催させていただき、普段見ることのない伝統工法を近隣の方に見ていただく機会も頂き感謝しております。
これからレストラン等の運営をしていただける方を募集し、地域が活性化していけるよう今後もしっかりとサポートして参ります。

