高島市の山のふもとで一軒の空き家についてご相談があり、現地調査に向かう途中、美しい自然と静かな環境を目にすることができました。
今回のお宅は、昨今の自然災害での屋根の劣化が進み瓦の飛散が始まり、行政からは「特定空き家」の指定通知がありました。
当時の持ち主様は違う地での生活があることから売買希望でした。なかなか買い手が見つかりませんでしたが、結果的にこちらからご提案した「譲渡式古民家」での成約となりました。



残置物を整理し、必要な屋根改修を施した後、内装はDIYで、土間に手作りの囲炉裏を設け、家族が集まる暖かで快適な空間をつくっております。そして、現在三世代が休みのたびに集まり、四季折々、冬はワカサギ釣り、夏は鮎釣り、春は花見や山菜取り、秋はバーベキューと高島で自然と調和した生活を、お子様との時間を大切に楽しんでおられます。
このような空間は、家族の絆を深めるだけでなく、生きる意欲を満たしているように思いました。
二地域居住(田舎と都市の両方で暮らすスタイル)への関心も高まっており、特に若い世代がリモートワークを活用して地方移住を検討するケースが増えているようです。
都市と田舎を行き来する二地域居住のスタイルを取り入れることで、忙しい都会生活から解放され、自然とのつながりを取り戻すことができます。このような取り組みは、地域の未来を見据えながら、持続可能なライフスタイルを築く素晴らしい手段といえるでしょう。🍂🏡
さらに高島市では、空き家対策として「空き家等対策計画」を実施しており、所有者向けに空き家の利活用に関する提案や相談窓口の設置が進められています。また、住まいとして空き家を活用する動きが地域活性化の一環として注目されています。